葉身分析センターより 【2011年6月8日  目標値、早々と梅雨へ切り替え】 

 気象庁は5月27日に関東・東海地方の梅雨入りを発表、観測史上2番目の早さだそうです。

 以前にもご紹介したように、今年は春の葉身分析値の立ち上がりが遅く、その後、現場の皆さんに伺っても、4月中旬ぐらいまで「動かなかった」「伸びなかった」「穴がふさがらなかった」という感想を持たれた方が多いようです。

 このため、春の更新作業が控え目になったコースもあるようですが、この場合、「雨」「高温」「光不足」という「梅雨の3つの影響」のうち、「雨による土壌酸素の不足」が起きやすくなっているはずです。 葉身中のカリウムのレベルを、例年以上に注意深くモニターし、根の活性維持を図る必要があるといえそうです。

 また、取りきれなかった有機物の分解による窒素暴発の危険も高まっていますが、梅雨の低日射での光合成確保のためには、最低限の葉身窒素レベルの確保も必要です。 いよいよ、梅雨の管理、綱渡りの窒素コントロールの、スタートです。 (詳しくは8つのステップ・Step3 梅雨期の衰退を防ぎ夏に備える をご参照下さい。)

 というわけで、まだ測定値の上では、明確な梅雨のサイン(窒素増大とカリ低下)は見えませんが、少し早めに、目標値を『梅雨』に切り替えます。 窒素の上限が下がります。 他の項目も全体に下がりますが、カリウムだけは「努力目標」として上がります。 ご確認下さい。

カテゴリー: 葉身分析 パーマリンク

コメントは停止中です。