8月
芽数計測の面白みが分かってきたとは言え、このクソ暑い時期にやるのはキツイ。
二日間でNとOゴルフ場の採取をしたから、サンプルの数が半端じゃない。意気込みとは逆に、最初からうんざりだ。
でも、冷蔵庫に入れといたって、芽や根が伸びてきたら困る。頑張ろう、ニッポン。
あれ、どちらもサッチ層が厚いけど、根っこは浅い。
Nはグリーンの土壌が違うのに、芝の状態はほぼ同じだ。管理の腕か?
これは3芽か4芽か? 裏返してみよう。おっ、分けつが見える。6芽だ。こっちの小さいヤツは? 1芽かと思ったけど、立派に2つに分かれている。
面倒臭がらずに、裏表見て数えないとね。
Oは前回同様分けつが多い。なぜだろう。施肥記録を見ると、他のコースと違ってリン酸が多い。これが影響してるのか?
Rゴルフ場 うわっ、藻がべっとりだ。他のコースでも藻は出ているけれど、この小さい面積で、この厚さではすぐに退治にかからないと危ないな。
Tゴルフ場 ここは根群が貧弱だ。じゃあ有機物含量が少なそうでいいって?
でも根が浅い。この暑さでは、かなり厳しいのではないか。片方のグリーンは表面硬度が硬いけど維持されている。キーパーは苦労しているんだろうな。
Kゴルフ場 前回と違って随分ほぐしやすくなっている。あれ、芽も根っこも小さい。おまけに根が横向いている。断面見ると、茎から横になっているではないか。心配してたのが当たったみたいだ。この時期、あの表面から2-3㎝下の硬い層を突き破る元気は無くて、伸ばしやすい方に行ったのか。これでは地温が上がると大変だ。
Sゴルフ場 全体的にまあまあの状態に見える。おや、ここは藻じゃなくて枯れた葉が堆積してる。他ではこれほど溜まってはいない。目砂が少ないのかな。表面とは裏腹に病気が出易い状態だ。注意しないと。
Mゴルフ場 相変わらずマット気味だな。ここも茎が横を向いていそうだ。あれ、ほぐしにくい。根が横を向いているわけではない。なんだ、これは。螺旋を描くように根が下りていっているではないか。これは珍しい。えっ「山芋にもそういうのがある」って? 障害になるのを避けて伸びるからそうなるらしいけれど、でも、ここはサンドだし、特に障害になりそうなものって無いんだけれど・・・。
Fゴルフ場 3面目をほぐしているんだけど、打合せするから、こっちへ来いって?
中断するのはまずいんだよなあ・・・。
さて、再開したはいいけれど5時間もたったから、パリパリに干からびているではないか。これじゃ、分けつが分からないし、写真にも撮れない。えっ「もう1回水につけたらどうですか」って。おお、戻った。
なんか芽数が少なくて危なそうなグリーンだけど、意外と根が伸びて丈夫な茎だ。やっぱり品種の違いってあるよね。
あれ、左肘が黒いな。いや右肘も黒い。なんだタコが出来てる。痛みは無いけど、この1ヶ月で通算30時間以上肘ついてやってたから、こうなったんだ。職業病だな。
今回は少し慎重に見るようにしたけれど、やはり気楽に調査してはいられない。土壌組成も細かく見なくてはいけないし、施肥実績も合わせて見る必要がありそうだ。
目土砂のやり方や、更新作業の方法でもかなり違いが出て来る。気象条件もそうだし、もっと総合的に判断していかなければ。
ひょっとして回数重ねれば、1平方センチの芽を見るだけで、グリーンが見えるようになる?