芝生の形態10・・ ほふく茎

植物は種を作って子孫を増やす以外にも、もっと効率の良い方法を持っています。
それは栄養繁殖と呼ばれ、葉や茎、根から新しい次の個体を作る方法です。
株別れ、球根、イモ、ムカゴなどがこれにあたります。
芝生のそれは根茎部に由来する方法で、「ほふく」するタイプと「株」が大きくなるタイプです。

「ほふく」タイプの代表は暖地型芝草のコウライシバやバミューダグラス。
芝地に指をさし込みつまんで引くと、ほふく茎がズルズルと出てきます(やってはいけません!)。
寒地型芝でも、クリーピングベントグラスやケンタッキーブルーグラスがこの仲間です。
ほふく茎が伸び、節ごとに芽と根を出し、定着しながら広がって行きます。
   

一方、株型の代表はペレニアルライグラスやフェスキュー類です。
親株の脇に次々と新しい次世代の芝が育ってきます。
  
じゃあどちらが優れているの?・・・いえいえ!そんな事より、
私達はとりあえずその性質を理解したうえで、上手く使わせて頂くのがよろしいかと・・・

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