【葉身分析センターより 2013年8月13日】 猛暑が続いています! 引き続き、「守りの管理」を。

〔このブログは、東洋グリーン葉身分析をご利用のお客様に8月13日にお送りした『傾向と対策』・『葉身分析Weekly!』を、再構成したものです〕

【葉身分析センターより 2013年8月13日】 猛暑が続いています! 引き続き、「守りの管理」を。

この12日には、最高気温の日本記録が更新されてしまいました(高知・四万十市41.0℃)。 夜の最低気温も、東京で観測史上最高の30℃越えなど、各地で記録更新。 ベントグラスには本当につらい季節です。

この天候は、葉身分析値にも表れています。 前回(7/13)はまだ高めに推移していたカリウムも、7月中旬以降は急低下、本日現在での全国平均は過去もっとも低かった2008年や2010年と同じくらいのレベルまで落ちています。 これを地域別にみると、8月初旬までの気温がやや低かった東日本では、まだ西日本よりやや高い傾向ですが、残念ながらこの暑さでは、すぐに低下して追いついてしまうでしょう。 前回お話しした「高温による呼吸と光合成のアンバランス」→「体内の炭水化物の欠乏」→「根への炭水化物分配の減少」→「根の活性低下」が起こっていることが、如実に示されています。

しかしまだ、8月半ば。 炭水化物収支が黒字に戻るのは、例年では9月下旬から10月初旬、まだまだ先のことです。 今は、打つことのできる手はすべて打ち、「守りの管理」を続けるべき時でしょう。

カリウムで根の活性をモニターし、スパイキングやベンティングによる土壌酸素の確保で、根の酸欠を防ぐ。 葉身中の窒素・リンなどの光合成関連要素を適正レベルに保ち、サイトカイニン含有資材の施用で葉の老化を遅らせ、適切な刈高=葉面積を維持して、少しでも多くの光合成を確保する。 フルクタンの増減から体内の炭水化物収支を読み、赤字が激しいようなら、糖・有機酸・アミノ酸などの点滴施用で少しでも炭水化物欠乏を緩和する。 注意深い水管理で、ベントの光合成と蒸散を守る。 予防的な殺菌剤散布で、回復力の無いベントを病害のダメージから守る・・・・。

そういったすべての取り組みが、必要とされています。 どうか、ご注意を。

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