散歩が仕事 3

 だいぶ暑さも和らいで歩くのも楽になって来た。
おや、グリーン刈込中なのに手を停めている奴がいる。
あ、あのイヤな奴だ。次のホールに行こう。
『こいつ邪魔なんですけど、刈り込んじゃってイイですか?』
しまった、見つかったか。
「何が邪魔なんだい?」
『このカマキリです。』
獲物を待ち伏せでもしているのかな?
「あれ、こいつはナナフシだ。緑色したのは、なかなか見ないなあ。」
『ナナフシ?』
「ナナフシ知らないのか。昆虫採集とかしなかったのか?」
『虫なんか気持ち悪いっすよ。』
最近の若い奴は・・・とは言っても、コース課のスタッフもそうか。
ゴルフ場で働いているのに、虫にも鳥にも興味無い奴が多いよな。
たまにいたりすると、今度は仕事そっちのけで、カブトやクワガタ採るのに夢中になる。
「俺が持ってくよ。刈込み続けといて。」
ま、適当に藪の中に放しておけば、あとは何処かで擬態をやってるだろう。

あれ、今度はセンチコガネか。
写真撮るから、潜るの少し待ってくれ。
夏の夕方になると、コース課の事務所の灯りに魅かれてムネアカセンチコガネがやってくるけれど、こいつは来ないな。
ムネアカは巷では珍しいらしいが、ゴルフ場ではありきたりだ。
いるんだよ、ゴルフ場には色んな虫が。
農薬撒き散らして、自然を破壊しているなんて思わないで欲しいな。
生物多様性を守っているんだよ。偏見を無くして貰いたいなあ・・・。

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