涼しくなってくると、夏の暑さも懐かしく(?)感じられる。
ゴルフ場の周囲の田んぼは稲刈りが終わって、シラサギが歩いている。
今だと、何が餌になるんだろう?
コースを歩くのも久しぶり。
おお、歩くのはいいもんだね。久々にムネアカセンチコガネと御対面だ。
『珍しいですね。』(あ、またアイツに見つかった。)
「いや、所属が変わったから、なかなか来れないんだよ。」
『左遷ですか。』(ほんとイヤなヤツだね。無視しよう。)
『飽きずに虫探しですか。』(たまたま見つけたんだ。)
「この虫知ってる? 世間じゃ、結構珍しいんだよ。」
『興味無いです。』(じゃ、話しかけて来るなよ。)
『このキノコ食えますか?』
「あ、これは食えない。」
『食えるやつ無いですか?』
「このコースだと、ハツタケくらいしかないだろう。」
『あの赤っぽいやつですか?』
「似ているのがあるから、詳しい奴に確かめてから食べた方がいいよ。」
「そうだ、食べるんじゃなくて、煎じるやつなら万年茸がある。」
『食べられないんじゃ、いらないっすよ。』
「いやいや、霊芝って言って、漢方薬になるんだから。」
『俺、元気ですから、必要ないっす。』
・・・相手をするんじゃなかった。