【葉身分析センターより 2014年9月12日】 目標値を『初秋』に切り替えます。

〔このブログは、東洋グリーン葉身分析をご利用のお客様に9月12日にお送りした『傾向と対策』・『葉身分析Weekly!』を、再構成したものです〕

 

【葉身分析センターより 2014年2014年9月12日】 目標値を『初秋』に切り替えます。

 

前回(8月30日)には見送った、目標値の『夏』からの切り替えですが、その後2週間、暑さがぶり返すこともなく、葉身分析値も変化してきました。 9月12日付で、目標値を『初秋』に切り替えます。
ベントグラス葉身分析目標値に今回新たに設定された『初秋』の目標値は、リンの下限が0.6%に引き上げられている他は、夏と同じです。

「初秋」目標値 20140912
これは、この時期のベントの生理状態が、まだ完全には適温の『秋』の状態ではなく、余剰炭水化物や根の活性がまだ低いことを踏まえています。 人間には涼しいようでも、ベントにとってはまだ『夏の峠を越えた』だけなのです。

また、前回ご紹介したように、この時期に特有のリスクもあります。 温度が葉の生育適温まで下がってくると、ベントグラスは光合成の回復に、貯蔵養分の全てを注ぎ込みます。 もしこの時に機械的損傷や病害を起こしてしまうと、余力がないので大きな被害が出たり、回復に非常に時間がかかったりします。
また管理する側も、葉の伸びや新根の発生を見ると、ついつい施肥や更新作業で刺激したくなります。 しかし、そういった刺激をしても、余剰炭水化物が無い時には、新たな分げつや根は作れません。  新たな分げつや根を作るためには、その材料とエネルギーとして、大量の炭水化物が必要なのです。 お腹を空かして動けない馬に鞭をふるって無理やり動かしても、ろくな仕事はできないし、倒れるかもしれない。 まず餌を与えて体力を回復させれば、仕事も進むし、倒れる危険もない。 それと同じです。

このように、夏に比べると光合成能力は回復してきているが、貯蔵炭水化物は低く、根の機能もまだ本格的には回復していない「初秋」は、機械的な損傷や病害の発生を防ぎながら光合成能力を引き上げ、少しでも早く本格的な「秋」の状態に突入することが目標になります。
したがって葉身分析の目標値は、光合成の確保のためにリンが秋と同じレベルに引き上げられる他は、夏と同じになっています。 管理方法も夏に近い状態から、回復度合いを見ながら、次第に秋の管理に近づけて行きます。

「初秋」の具体的な管理作業は、弊社ホームページ「ベントグリーンを夏越しさせる9つのステップ STEP 6 【初秋】 すばやい回復を促す」をご参考ください。

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