【葉身分析センターより 2015年1月15日】 この冬、まずは順調な滑り出し?

 〔このブログは、東洋グリーン葉身分析をご利用のお客様に1月15日にお送りした『傾向と対策』・『葉身分析Weekly!』を、再構成したものです〕

 

【葉身分析センターより 2015年1月15日】 この冬、まずは順調な滑り出し?

葉身分析目標値の『晩秋』から『冬』への切り替えは、低温による根の活性低下を反映するリンの低下と、貯蔵炭水化物であるフルクタンの高まりで判断しています。

全国のベントグリーンから送られてきたサンプルの葉身分析値を見ると、リン・フルクタンともに、12月下旬にこの変化が起こっています。 詳しくデータを見ると、12月20日の刈り取り日を境に、リンは0.5%を超えるサンプルが無くなり、フルクタンは20mgを越えるサンプルが過半となっていました。

この葉身分析結果を踏まえ、12月20日に遡って、目標値を『冬』に切り替えました。

この切り替え日は、切り替えが12月19日だった2012年に次いで早く、11月~12月初旬にかけて温度が高かった一昨年の1月10日に比べると、3週間も早くなっています。

一方、年次で比較すると、12月下旬の葉身中のリン・カリウム・マグネシウム・フルクタンは、いずれも2014年は比較的高く、特にマグネシウムは過去最高レベルです。 これは前回説明した晩秋期施肥が効を奏し、光合成が高く保たれた結果、フルクタン蓄積が進んだことを示しているのではないかと考えられます。

このように、比較的順調に冬に突入した今シーズン。 早春の動き出しまでは、冬のストレスに耐えることが主眼になります。 その具体的ポイントは、「ベントグリーンを夏越しさせる9つのステップ STEP 9 【冬】 「春を待つ」:ストレス耐性と葉色のアップ 」をご参考ください。

 

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