芽を数えているとグリーンが見える?(その7)

年に3回ほど、グリーンの調査をしているコースが数コースある。
お決まりの、透水速度、水分含量、表面硬度、表層硬度、根長、そして芽数だ。時々、有機物分析や、三相分布、化学性分析もする。
グリーンの3地点から、それぞれ計測。コースによって、グリーン2面から4面。
芽数に絞れば1㎠のコアが18個から、36個。 ま、地味な仕事だ。

顔を合わせると、その仕事に意味があるのか? と毎度言ってくる上司がいる。
「意味があります!」と即答出来ればいいが、すぐに結果の出るものでもないし、断定出来るほど明確な答えも無い。
「いや、まあ・・・」と言葉を濁せば、「調査のための調査じゃ、時間の無駄だ。他の事に時間を使った方がいい。」と言われてしまう。
クソ暑い中で作業をした後だと、全ては徒労か、と疲れがどっと噴き出る。
困るのは、次の調査の時だ。これから、意味の無い仕事をしに行くのか・・・と気勢の上がらないこと夥(おびただ)しい。

上司は、部下の背中を押してくれるものではないのか・・・。
てな事を、心の中で燻(くすぶ)らせている時だった。
昨秋から、いまいち仕上がりの良くない<芝B>のグリーンを任せられたM君が、最近、<芝A>のグリーンでプレーをした。で、それを管理しているK君に対して、「勝てない、とても追いつけない。」と意気消沈している。
それで「いやいや、K君が今のコースに赴任した4年前は、あんなにいいグリーンでは無かった。ここの昨年の状態と大して変わらなかったよ。段々、いいグリーンにしてきたんだから、M君だって、同じものが作れるさ。」と励ましたが、効き目が無い。
そうだ、とK君のグリーンの7月の芽数の推移を見せた。
芽数 1
明らかに向上。
「これは、いいデータですね。」(おお、役に立ったぞ!)
「頑張ってやっていけば、良くなるよ。県内で一番いい<芝B>のグリーンを作ればいいじゃん。」(よそのキーパーに恨まれるかもしれないけれど・・・)

上司には意味の無い調査かもしれないけれど、役に立つ局面もあるのだ。頑張ろう!

 

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