【葉身分析センターより 2015年9月17日 その1】 目標値を『初秋』に切り替えます

〔このブログは、東洋グリーン葉身分析をご利用のお客様に9月17日にお送りした『傾向と対策』・『葉身分析Weekly!』を、再構成したものです。 最新の情報に比べて半月~1か月程度のタイムラグが生じていることがあります(・・・・詳しくは、こちら)〕

 

【葉身分析センターより 2015年9月17日 その1】 目標値を『初秋』に切り替えます

 

この9月の大雨では各地に大きな被害が出ました。 お見舞い申し上げます。

たとえば日光市では、9月10日午前7時までの24時間に548.5㎜の雨を観測し、観測史上1位に。 東京の年間降水量が1460㎜、サンフランシスコが520㎜ですので、東京の1年の1/3、サンフランシスコの1年分の雨が、1日で降ったことになります。 欧米の人はもちろん、雨に馴れているはずの日本人でも驚くような降り方です。

ただ、この大量の雨水に洗い冷やされて、地温は一気に下がったようです。 ベントグラスの葉身分析値でも、根の活性を表すカリウムは各地で順調に回復、8月上旬には過去最低だった全国平均値は、9月上旬には過去最高レベルまで回復しました。 フルクタンは依然として低いレベルで、以前にもご説明したことのある「フルクタン・ゼロ」もあちこちで見られていますが、北海道や北陸では明確な回復基調に入りました。

前回8月30日付の「葉身分析センターより」でご説明した、「新根が形成されて葉身のカリウムが上がり始め、フルクタンが回復し始めてくる」ベントの回復開始時期=『初秋』に入ったと判断します。 葉身分析目標値も切り替え、根や葉の代謝活性を上げるためにリンの下限が0.5%から0.6%に引き上げられます。

いよいよ回復開始のこの時期、芝管理をする側としては、少しでもベントの手助けをしたく、ついいろいろ手を入れてしまう時期です。 ただ、まだ貯蔵炭水化物は充分には貯まっていませんので、まだ弱い根に強すぎる更新作業を行なえば、大きなダメージが出て回復にも時間がかかります。 また、窒素施肥をしても、炭水化物が少ない状態では思うようにクロロフィルの合成が行なえないので、窒素施肥への反応が弱く感じられて、つい過剰な窒素を与えてしまい、余計に炭水化物が減ってしまいがちです。

この時期は引き続き葉身中の窒素とフルクタンを見ながら炭水化物収支を確保し、葉身中のカリウムで根の状態を確認しながら、適切な施肥と更新作業を行なうことがポイントになります。 詳しくは、「ベントグリーンを夏越しさせる9つのステップ」の『STEP 6 初秋をご参考ください。

 

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