散歩が仕事 6

FORE!!!」

ゴルフの事は何も知らずに、ゴルフ場に就職し、コース管理の仕事についたので、コースで「フォアァァァァー」なんて叫び声?を初めて聴いた時は、とても驚いた。
あの広い空間で届き易い?言葉だから らしいが、何も外国の真似しなくても、日本語を使えばいいではないかと思った。例えば「ヤッホー」とか。
でも馬鹿なヤツが「ヤッホー」なんて返すと、コース内のあちこちで、さらに叫び返すヤツがいたりして、慌てて頭を抱えてしゃがみこむゴルファーが続出!なんて事になるかもしれない。
M君と久しぶりにコースで作業をしていたら、その「フォアー」が聴こえた。
「あれって、F・O・R・E」だと言ったら
『F・A・Rじゃないんですか?』と言われた。
ありがちな意見だ。
昔アメリカに行った時、コース課の人に藻に効く薬って何かある?と尋ねたら、薬剤庫からホコリを被った袋を出して来た。
その名前が「FORE」。中身はマンゼブ。なるほどね。今でもあるのだろうか?

そんな話をしている内に、思い出したのが、ジャズのレコード。
「あんたのお父さん、ジャズは聴かないの?」
『うちの親父はビートルズ世代です。』(俺もそうだけど)
「そうか、じゃ、わからないか・・・」
「FORE」と発音が同じなのでクァルテットの「4人」に引っかけたのだろう「FOUR!」というタイトルのレコードがある。

ハンプトン・ホーズをリーダーにした、ピアノ、ギター、ベース、ドラムスの編成。
1958年に録音されたレコードなのだが、突っ込みどころ満載のジャケット写真。
4人で手引きカート1台は無いだろう。
4人ともゴルフをあまりと言うか、ほとんどやったことが無いように見える。
ゴルフのスイングと言うより野球のバッティング・フォームだ。
バーニー・ケッセルはアイアンでパッティング。皆、グリップが変だ。
ゴルフ場で撮影したのではなく、合成したと見て間違いないだろう。景色が不鮮明だし、4人の足元とカート。FOUR!2
の影が微妙にズレている面白いジャケットを作るものだね。当時の人に受けたんだろうか?
日本ではリアルタイムの発売はされていないと思われる。名盤とまでは行かないし・・・。

註:
メンバーは皆、お亡くなりになってしまいました。
ハンプトン・ホーズ(赤シャツ): ピアノ。駐留軍として1952年から2年ほど日本に。 その間に、日本のジャズ・クラブで演奏し、日本のジャズ・プレイヤーに多大な影響を。アメリカに帰国後、多くの名盤を出した。
バーニー・ケッセル(サングラス): ギタリスト。ジャズにとどまらず膨大な数のレコーディングに参加。
レッド・ミッチェル(右端): 白人のジャズ・ベーシストとしては最も有名ではないか?
シェリー・マン(左端): 白人最高のドラマー。

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