【葉身分析センターより 2015年10月10日 その1】 『秋』です。光合成の季節です。

 

〔このブログは、東洋グリーン葉身分析をご利用のお客様に10月10日にお送りした『傾向と対策』・『葉身分析Weekly!』を、再構成したものです。 最新の情報に比べて半月~1か月程度のタイムラグが生じていることがあります(・・・・詳しくは、こちら)〕

 

【葉身分析センターより 2015年10月10日 その1】 『秋』です。光合成の季節です。

すっかり秋らしくなりました。 ベントグラス葉身分析値の目標値も『秋』に切り替えます。

STEP7

今日も東京は秋晴れ。 昼間は日差しが強くて汗ばむくらいですが、夜には涼しく、うっかりすると風邪をひくほどです。

一方でベントグラスにとっては、夜温が下がるのはありがたいこと。 地温も下がり、呼吸に伴う炭水化物の消費はぐっと低下。 一方で、昼間は葉には適温、日射も多いので、光合成がしっかり行えます。

実際の葉身分析値を見ても、フルクタンの全国平均値は明確に上昇を開始、過去同時期と比べても高めのレベルです。 地域別に見ても、ほとんどの地域でフルクタンが上昇、炭水化物収支が黒字化していることが読み取れます。

この状況を踏まえ、葉身分析の目標値を、『秋』に切り替えます。 昨年より5日ほど早い切り替えです。

この「秋」の最大の特徴は、ちょうど良い温度と豊富な日射のおかげで、光合成による炭水化物生産が高く、一方で呼吸や葉の生長による炭水化物消費は温度の低下と共に減っていくため、余剰な炭水化物がたっぷりあること。 炭水化物を潤沢に使えるという利点を生かして、夏に落ち込んだ芽数や根系の再生や、更新作業による翌年に向けた土壌改良などが、思い切って行えます。

この利点を最大に引き出すためには、何よりも、光合成を最大化すること。 葉の徒長が起きにくい温度であることも踏まえ、葉身中の窒素の目標値は、年間最高の4.5~5.5%に上がります。 更新作業等を行なうと、炭水化物が消費されるために一時的にフルクタンも落ちますが、すぐに反発してくるはずです。 もしそうならないようならば、何か問題があるはず。 窒素以外の無機養分や土壌の状態など、あらゆる角度から、光合成の最大化を図ることが必要です。

詳しくは、「ベントグリーンを夏越しさせる9つのステップ」の『STEP 7 秋をご参考ください。

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