【葉身分析センターより 2015年11月18日 その1】 秋の深まりを感じます。

〔このブログは、東洋グリーン葉身分析をご利用のお客様に11月18日にお送りした『傾向と対策』・『葉身分析Weekly!』を、再構成したものです。 最新の情報に比べて半月~1か月程度のタイムラグが生じていることがあります(・・・・詳しくは、こちら)〕

 

【葉身分析センターより 2015年11月18日 その1】 秋の深まりを感じます。

 

今日の東京の昼間の最高気温は23.7℃、関東から九州にかけての太平洋岸では軒並み20℃越え、11月下旬としては異例の暖かさでした。 本州南側の低気圧の影響で南風が入ったためのようです。 東京では紅葉もまだ走りですが、昨日お邪魔した栃木のゴルフ場では、周囲の山も見事な紅葉でした。

紅葉 201512

葉身分析の全国平均値で見ても、秋の温度低下の指標となる葉身中のリンはジワジワと低下してますが、まだ十分なレベルを確保していますし、フルクタンも順調に貯まってきているようです。 「冬支度」としてこの時期に上がってくる鉄のレベルは、この暖かさを受けてか例年よりもやや低めですが、来週以降に寒気が入ってくれば、ぐっと気温が下がり、鉄のレベルも上がってくると思われます。

例年だと、この後さらに気温が下がって葉の伸びがほとんど止まる『晩秋』に入るのは、関東平野部で11月末~12月初旬。 それまで、可能な限り光合成させて炭水化物を作り、貯蔵養分を貯めこませるのが目標になります。 葉身中のフルクタンで現在の貯蔵養分レベルを確認し、リンや鉄の変化から現在の生育ステージを確認しながら、光合成に必須な窒素やマグネシウム、炭水化物代謝に必要なカリウムなどに不足の無いように、施肥コントロールをお願いします。

また、この夏に水はけ不良などの土壌の問題を感じた場では、地上部がまだ動くこの時期は、機械的な土壌更新作業を行なえる最後のチャンス。 来年に向けた作業も、怠りなく、お願いします。

『秋』にやるべきこと、そして来るべき『晩秋』への切り替えの判断については、「ベントグリーンを夏越しさせる9つのステップ」の『STEP 7 秋』と『STEP 8 晩秋』をご参考ください。

カテゴリー: 葉身分析 パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です