活性炭による除草剤の薬害回避2

「活性炭による除草剤の薬害回避」(2)

フレッド・H・エルバートン & バート・マッカーティ

出典:「BEST GOLF COURSE MANAGEMENT PRACTICES」

前回の続きです。

■施用方法

活性炭は様々な方法で施用可能である。ドロップ式散布機で乾燥した形状での散布。風で容易にドリフトするため,均一散布は困難である。簡単なのは活性炭を水に溶かして手撒き,または散布機を用いて散布する方法だ。活性炭は水と混じりにくいので,非イオン系の展着剤を0.5%入れると良い。炭は粒子が粗く,スプレーヤーを傷める原因となりやすい(とくにロータリーポンプの場合)。そのため,この方法で活性炭を施用する場合には,作業終了後に器具をよく洗浄することが必要である。

播種床の農薬を失活させる場合,活性炭をロータリーなどで土壌に混和する方法もあり。活性炭を均一に散布することがカギとなる。ターフ,サッチ,土壌表層に散布された農薬に対しては,活性炭を一回散布すれば十分に効果を失わせることが出来る。ポイントは活性炭と農薬を同じ場所に施用することである。スラリー状での散布がお勧めで,ホコリが立つのを抑えるためには,活性炭をゆっくりと加えること,水面近くにバッグを位置させることである。

以下に手順を示す。

< スプレーによる施用>

1.散布器具を完全に洗浄する。必要ならばストレーナーを外す。

2.最終的に活性炭の量を1ガロンにつき1~2ポンドとする(1~2kg/L)。

3.攪拌開始には十分な水量があること。バランスよく活性炭と水を加えること。均一になるまで攪拌を続けること。

4.スプレー中も攪拌を続けること。

■活性炭が働かない場合

除草剤が散布され,降雨あるいは散水によってサッチの下に移行した場合,除草剤が水に溶けたあるいは土壌に吸着された場合,活性炭が働かない場合がある。

この場合,物理的に活性炭を土壌と混和して除草剤と接触させる必要がある。活性炭はあまり土壌深くまで入らない。活性炭が土壌表面にあった場合,土壌表面より下に存在する除草剤成分には効果が無い。活性炭は砒酸塩,鉛を成分とするもの,塩酸,硫黄,硼砂,などの無機系農薬,MSMA,DSMAなどの水に可溶な有機農薬には効果が無い。

活性炭はいくつかのメーカーから入手可能である。配達の手間を省き,必要時に即座に散布できるようにするために何バッグか用意しておくのが良い。効果的には余り差はないが,散布しやすさは製品によってかなり違うようだ。

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